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先程のシルヴァーノ同様、少女を凝視しつつも固まってしまった。
「桜子様の……子孫?!」
「すぐに城に戻って父上に報告せねばならぬ。
あの光だ、絶対に騒ぎになっているに違いない」
シルヴァーノは予定変更して、すぐに二人をそれぞれの馬に乗せて全速力で街へと駆け出した。
「馬ってこんな揺れるん?!
めっさ気持ちいい!」
悟の警戒心は変わらぬまま、少女も変わらずシルヴァーノの前ではしゃいでいた。
「こら、じっとしないと舌を噛むぞ」
「はーい!」
想像していたよりも、なんとも元気が余る印象である。
城や街中で見掛ける淑女とは、まったく違うタイプだった。
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