伝説の少女

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「ねえ、名前教えて?」 「シルヴァーノ」 「あたしは東雲さくら!  お婆ちゃんから貰ってん」 街では大通りを通らず、人数が少ないあぜ道を通った。 城門では見張りの兵士達がシルヴァーノ達の姿を捕らえて門を開いていた。 「え、お城?  シルヴァーノってお偉いさんなん?」 「まあ……、そんなとこ?」 もし、自分が王子だと伝えたらどう反応するだろうか。 ふとそんな事を考えてみた。 実際に桜子と共に居た両親は、ハツラツとした元気で明るい少女だったと言っていた。
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