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次の日。
俺は学校に着くと由香里を確認した。
由香里はいつも通りのポニーテールで本を読んでいた。
....よし。ちゃんと来てるな。
昨日、由香里に約束させたことがある。
学校にはいつも通り来ること。
学校内ではいつも通りに接すること。
俺の言うことは何でも聞くこと。
このことは誰にも言わないこと。
これからも、図書室に来ること。
この約束が出来るなら、久保とのことを誰にも言わない。
由香里の横顔を見るといつもより暗かった。
....まぁ、当たり前か。
俺は自分の席に着いた。
「・・・智也、おはよう」
拓人があくびをしながら俺に近付く。
「お、おぉ」
俺は目線を急いで拓人に向けた。
「・・・今日、雨だから体育館で体育だって」
拓人の目の横に涙がついている。
「そうなんだ」
俺が答えると、拓人が俺の顔を覗く。
「・・・なんかあった?辛そうな顔して」
俺は驚いて、拓人を見た。
「・・・・え」
....俺が。辛い?
ーーーキーンコーン。
予鈴のチャイムが鳴った。
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