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「それを…まあ、怪しい輩のお嬢さんが持っていましてね」
「お前に言われたくないとおもう…黒犬」
こいつほど怪しい輩が居るわけないのだから。
「それを奪取したいなと」
「あんたがしてこいよ…俺はやだ」
拒否を口にすれば、首に嫌な感覚が走り、理解した。
ハサミが突きつけられている。
気が意外にも短いと言うのか…将軍というのか…まあ、質が悪い。
リルヴィが珍しい物を集める理由を知る身だからよけいに。
多分…また黒薔薇と白薔薇関係だろう。
どうせ無理矢理たのまれたのだろう。
お人好しめ。と言いたいが…我慢した。
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