第1章

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四月、出会いの時期。 僕は新しく通う高校に向けての通学電車で一目惚れをした。 どこの学校の子だろうか。 白いブラウスに紺のブレザー赤いネクタイにブレザーと同じ色のスカート。 綺麗な黒の、少し癖のある可愛らしい髪形。 少し紅い頬がなんだか色っぽい感じがした。 横顔しか見ることができなかったが、可愛いというより美人に分類されそうな顔だった。 なにより、女性らしい雰囲気あたたかいような、春の気候にあったような女の子だと思った。 話してみたい、声を聞きたい。 なんだか彼女に惹かれていた。 これが、一目惚れかと心から感じた。 今までに体験したことのない、部活動に熱中していた中学校時代では考えきれなかった感覚だ。 彼女は、自分の学校の近くなのだろう、僕より先に電車を降りた。 彼女が降りるとき、僕は無意識に彼女を視線で追っていた。 それに気づきなんだか、顔が火照ってしまっていた。 この恋は、冷めたくない。 まるで夢のような感覚が電車を降りるまで続いていた。
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