第1章 宿星―赤と緑
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この元小方、月牙禅(げっかせん)と名付けた、先端が三日月型をした矛をよく使う。 その巨体に似合わぬ器用さで月牙禅を巧みに操りながら間合いを詰めてくる。 尚香は落ち着いて間合いを測り、一矢を放つ。 いともたやすくその矢を払いのけ、馬郭は騎上から月牙禅を振りかざし、尚香に迫りくる。
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