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「くそっ、その連鎖、今度こそ断ち切ってくれる」
「オマエにそれができるか? そうすればオマエも死ぬかもしれない。いや、”死ねる”かもしれないな」
そいつの頭を抱きかかえるようにして、そいつとの間を縮めていく。
そいつの持つ小刀が胸に突き刺さる。体の中にゆっくり刃が入っていくのが感じられる。
そこから体液が外に勢いよく噴き出していく。あまり痛みは感じない。
そいつが泣いているのか、嗚咽が聞こえる。
自分で刺しておいて勝手なものだ。
そして世界が光に包まれていく。何もかもが色を失い、白くなっていく。
瞳孔が開いていってるのだな。
やがて全身の力が抜けていく。次第に立っていられなくなり、膝が折れ、そいつに寄りかかる。
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