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――その時。
スカートのポケットに入れていた携帯が震え、受診したメッセージを目にした瞬間、私の時間は止まった。
――『今どこ?』
絵文字ひとつない簡素なメッセージの宛先人は優。
「ゆ…、優からメールが…」
呆然としながら携帯を見る私に、
「えぇ?連絡来たの!?なんて?」
ずっと心配してくれていた久恵が椅子から立ち上がる。
私は携帯を久恵に向ける。
「うわ、さすが氷点下!」
約2週間ぶりのやりとりだとは思えない文面を見て、久恵から飛び出す感想。
「どこって…、学校に決まってるよね」
そんな突っ込みを聞きながら、抑えることの出来ない心臓の音と共に『学校』と送信。
そんな素っ気無い返事を送った私にも、久恵のダメ出しが炸裂するんだけど…。
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