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会場に着くと、
もう琉惺は映像スタッフと
機材のセッティングを
始めていた。
その背中はやっぱり
話しかけられる雰囲気じゃない。
しぶしぶグッズ売り場の
準備を始めた私に
由香が寄って来て
コソッと耳打ちした。
「先輩、帰国王子と
何かあったんですか?」
「え?」
いきなりの質問で
さすがに戸惑いが
隠せなかった私に
どこか冷たく由香の瞳が
突き刺さる。
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