取り戻せない時間

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けれど膝に置いた 秋人の手帳の文字が 私を追い詰める。 『八神君は孤高の戦士だ。 たった一人で生きて、 たった一人で戦っている。 きっと彼はとても プライドの高い男なんだと 俺は思う。 八神琉惺は 俺よりはるかに強く はるかに繊細な心を持っている』 繊細な心を傷つけた私は もう彼に愛される資格なんて… ───きっとない。
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