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基地内のトレーニングルーム。
一通りのトレーニングを終え、俺は全面鏡に映った自分の姿をあらゆる角度から眺め回し、惚れ惚れとした溜息を吐いた。
「よし、今日はこれで終了」
そう呟きながら、俺は髪の毛を一つに纏めておいたゴムを颯爽と解く。
すると肩まで伸びた蒼みを帯びた黒髪がさらりと流れた。
その時ふと、床の上で腹筋運動をしていたブラックが上体を持ち上げたまま、鏡越しにこちらを見ていることに気付く。
「っ」
ドクンと俺の心臓が強く鳴る。
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