20人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は大股で基地内の廊下を歩いて行く。
「あ、ブルー!夕飯の準備が整いましたよ?」
その時、廊下の先の扉からひょっこりと顔を出したのはグリーンだった。
グリーンは緑のタイツの上にエプロンを付け、片手にお玉を持っていた。
そのお玉を機嫌良く円を描くように動かしながら廊下に出てくる。
「いらねー」
「え?」
俺は歩みを止めることもなくそんなグリーンの目の前を通り抜けようとする。
「ちょ、ちょっと待ってください、ブルー!」
俺の返事に驚いた表情を見せたグリーンは、お玉を持ってない方の左手で慌てて俺の肩を掴んだ。
「どうしたんです?体の調子でも悪いんですか?」
最初のコメントを投稿しよう!