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「いや、何ともねーから」
俺はグリーンの心配げな顔から視線を逸らし、つっけんどんにそう答える。
するとグリーンは何か言いたそうに唇を開きかけたが、少しの逡巡の後、結局口をつぐんだ。
そして、小さく溜息を吐くと、「…わかりました。でもブルーの分は冷蔵庫に入れておきますから、後ででもいいので食べてくださいね?」とだけ言って、俺の肩から手を離す。
「…わかった」
俺は呻くように小さくそう答えると、グリーンの前から走り出した。
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