第2章誤解

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タクシーの中は重たい空気… (うぅ~気まずい… なんでキスなんか この子なに考えてんの?) 意識してる自分に私は… (平常心よ久留美 たいしたことじゃない忘れるの意識しちゃダメ!) 気をまぎらわすかのように窓の外を眺めていた。 side~龍~ (なにイライラしてるだ俺は…) クルミの横顔を見てため息をつく (コイツなんなんだろ? コイツの好きな男ってどんな奴だ… なんでこんなに気になる腹立つ!) そんなこと考えてたら目的地に着いたタクシーを一旦降りて… 「えっと今日は…」 「気をつけて帰りなさい おやすみ!」 彼女は何もなかったかのように振り返りもせず立ち去った (なんだよあれ 少しくら動揺とかしろよ アイツで頭いっぱいってか? …ああぁムカつく) タクシーに乗りなおし俺はクルミのことを思った (…ってか最近クルミの事でいっぱいにになってるなぁ~) 俺は前からクルミを知っていた 話しかけるずっと前から… 入社して半年たつ頃まで俺は天狗だった 俺を知らない女はウチの会社にはいないそう思ってた 彼女“斎藤久留美“に逢うまで… 俺に感心0の女。 彼女の視界にすら俺は入らない それに気づいてからはずっと彼女を見てきたそれがいつからか… どうやったらあの女の視界に俺は入れるかと考えるようになって足掻いてみたが負けて結局声をかけた それでも感心0は変わらずムキになって “失礼な男“それでもいいから とにかく俺を意識しろってその一心で押して押してなのに… (『恋愛はしない』『愛してる人』がいるって …終いには拒絶!) 絶望間でいっぱいになった
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