第2章誤解

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自宅に着いてもクルミの好きな男の事を考えていた (体だけってどんな男? 最低なのはソイツの方だろ! クルミそれでも愛してるのか? …腹立つもういい そんな女こちから願い下げだ) 最初はただの興味本意から近づいた けど彼女の本心を聞いて… 彼女は俺の最も嫌いタイプだと知った (あの女と同じ あの両親と…) 俺は子供の頃から孤独だった 両親は形だけの夫婦 両親もとに愛人がいて俺を見てはくれなかった 高3の頃親は離婚した 今さら見て欲しいなんて思わない ガキの頃から諦めてたから別にいいただ 両親とクルミが重なって見えただけ… (ムカつく! 諦めよう) 俺は考えることをやめた 次の日 昼頃起きた俺は冷蔵庫を開けて落胆 「チッなんも無い! 買い出し…行くか」 ため息をつき出掛けることにした俺の足は自然と彼女を求め気づけば… 「ゲッ! 俺は何を…」 (ここってクルミ家がある辺り? バカこれじゃストーカーじゃん バレる前に帰ろう) そう思い踵を返した時聞こえた声に足を止めた 「…宇宙にはパパがいないんだぞ~ぼくのママが言ってたもん」 「ホントなの宇宙くん!?」 「……っ…ぅ…」 ガキの声に俺はため息をはき… 「おい! なにしてんだお前ら仲良くしなきゃダメだろ?」 「うわっ!? 逃げろ~…」 俺の声にガキどもはちって行った 「…なんで泣いてるだお前! 男が簡単に泣くな!」 「…だって…翼…くんが…うぅ~」 「意地悪されたのか?」 頷き涙を袖で拭うガキ。 これがガキこと“斎藤宇宙“との出逢い
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