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毎日、家と会社の往復
私の名前は、斎藤久留美
三十路間近の会社員
彼氏なしの仕事に生きる仕事人間
「クルミさん
今晩飲み会あるです~
どうですか?」
「はぁ~
尚ちゃん?
朝からそんなこと言ってないで仕事しなさい」
隣の席の後輩の尚ちゃんが仕事もせずに話しかけてきた
「は~い
でもでも…」
「ハイハイ
駄々こねないで手を動かす!」
(ったく最近の子は
どうせ男あさりでしょ?)
昼休みに入り私は社食で一人お弁当を食べていた…
(なんか
いつもより騒がしいなぁ
さっさと食べてしまおう)
キャーキャー騒ぐ女子社員たちの声が私の周りまで賑わってきた
「ここ
いいですか?」
「えぇ
どうぞ…」
(誰?
この子まぁ
どうでもいいけど)
これが彼“泉龍之介“との出逢い。
午後一の会議の準備中
尚ちゃんが興奮気味に話しかけてきた
「クルミさん~
龍之介くんとお昼一緒だったて本当ですか?」
「はっ!
誰それ?…」
「えっ!?
もしかして知らないんですか?あの龍之介くんを…」
「知らないわよ
それよりお茶の準備してきて」
「はぁ~
クルミさんそれは重症ですよ
男性に興味ないのは知ってましたが…ここまでとは
はぁ~」
「…ハイハイそうですよ
いいから仕事して…」
尚ちゃんはヤレヤレと言いながら仕事に戻った
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