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仕事を終えて帰り支度をしていた私に尚ちゃんが待ったをかけた
「クルミさん飲み会行きましょう!」
「遠慮するわ用事があるのじゃね」
「ちょっクルミさん~…」
尚ちゃんを置き去りに会社を後にした
(今の私には男は必要ない)
「… こんにちは♪」
「あぁ
どうも宇宙くん~
お迎えよ」
「ママー」
「宇宙~ただいま♪…」
そう私はこの子を守るために生きている
「…みゆき先生さようなら~」
「はいさようなら」
「ありがとうございます♪…」
先生がたに挨拶しながら保育園をあとにした
次の日
保育園へ宇宙を送っていって会社へ
仕事をこなしながら尚ちゃんの愚痴を聞き流す…
「なんでクルミさんは男に興味ないんですか?」
「煩い!
仕事しなさい」
「実は意中の人がいるとか?」
「今は仕事中よ私のプライベートは関係ないわ」
(…なんなの?
この子は男、男って私には必要ないって言ってるのに)
「…よし!
お昼だ~
昼ですよクルミさん♪」
「そうね…」
私はいつものように1人でお弁当を食べるつもりで席を立った
「あぁ~待って下さい
私も行きます
お昼一緒しましょ♪」
「…いいけど
なんかあるの?」
「仕事中じゃないならプライベート聞いても良いですよねぇ
それに龍之介くんと逢えるかも」
「ん?
誰だって龍之介くん?
…ああ~昨日の子?
逢えるかもってなんで私に付いてくるの?」
社食に着いて空いてる席に座りながら尚ちゃんが…
「はぁ~
だって昨日一緒だったんでしょ?
なら今日も来るかもしれない」
「はぁ?
なんで昨日は偶々でしょ?
席が空いてたから相席しただけよ」
「分かってませんね
龍之介くんが女子社員に相席を頼んだ
普通の女子なら騒ぐんです
龍之介くんは若手のホープなんですよ?
おまけにイケメンでスタイル抜群
ウチの会社で知らないのはクルミさんくらいですよ全く!」
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