第1章出逢い

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仕事を終えて帰り支度をしていた私に尚ちゃんが待ったをかけた 「クルミさん飲み会行きましょう!」 「遠慮するわ用事があるのじゃね」 「ちょっクルミさん~…」 尚ちゃんを置き去りに会社を後にした (今の私には男は必要ない) 「… こんにちは♪」 「あぁ どうも宇宙くん~ お迎えよ」 「ママー」 「宇宙~ただいま♪…」 そう私はこの子を守るために生きている 「…みゆき先生さようなら~」 「はいさようなら」 「ありがとうございます♪…」 先生がたに挨拶しながら保育園をあとにした 次の日 保育園へ宇宙を送っていって会社へ 仕事をこなしながら尚ちゃんの愚痴を聞き流す… 「なんでクルミさんは男に興味ないんですか?」 「煩い! 仕事しなさい」 「実は意中の人がいるとか?」 「今は仕事中よ私のプライベートは関係ないわ」 (…なんなの? この子は男、男って私には必要ないって言ってるのに) 「…よし! お昼だ~ 昼ですよクルミさん♪」 「そうね…」 私はいつものように1人でお弁当を食べるつもりで席を立った 「あぁ~待って下さい 私も行きます お昼一緒しましょ♪」 「…いいけど なんかあるの?」 「仕事中じゃないならプライベート聞いても良いですよねぇ それに龍之介くんと逢えるかも」 「ん? 誰だって龍之介くん? …ああ~昨日の子? 逢えるかもってなんで私に付いてくるの?」 社食に着いて空いてる席に座りながら尚ちゃんが… 「はぁ~ だって昨日一緒だったんでしょ? なら今日も来るかもしれない」 「はぁ? なんで昨日は偶々でしょ? 席が空いてたから相席しただけよ」 「分かってませんね 龍之介くんが女子社員に相席を頼んだ 普通の女子なら騒ぐんです 龍之介くんは若手のホープなんですよ? おまけにイケメンでスタイル抜群 ウチの会社で知らないのはクルミさんくらいですよ全く!」
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