第1章出逢い

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「そんなの…知らないはわよ」 私は尚ちゃんの小言を無視してお弁当を広げた 「ぁあ! 私 注文してきま~す」 尚ちゃんは慌てて注文カウターへ 「はぁ~…」 (そんなのどうでもいいつーの) 「やぁ ここ空いてる? オバサン」 「…えぇ空いてますよ」 話しかけてきたのはさっきの噂の人物 (えっと この子なんって言ってたっけ? 龍~なんたらくん…) 「毎日 お弁当なんだね」 「…えぇ …それがなにか?」 「オバサンの手作り?」 「そう!…」 (あぁウザいなんなのこの子 …尚ちゃん早く戻って来ないかなぁ) 「ねぇ オバサンその卵焼きちょうだい」 「はぁ!? なんなの君 人の欲しがらないで自分の食べなさい」 「じゃあ 俺のと交換してよ」 「はぁ~ オバサンからかって楽しい?」 (ウザい!) 「…じゃあ オバサンの名前教えてよ 俺はねぇ泉龍…」 「龍之介くん~だ!」 彼の言葉を遮って尚ちゃんが戻って来た 「クルミさん 本当だったんですね♪」 尚ちゃんはャーキャー騒いでいる 「オバサン クルミって言うのか じゃあクルミ 弁当交換して!」 「斎藤です! 自分の食べなさい…」 (なんなの失礼な男!…) 「なにクルミ怒ったの? 機嫌直せよ夕飯ご馳走するからさ」 彼はそう言いながら私の卵焼きを食べた 「ちょっと!…」 「ウマッ! クルミ旨いよこれ♪」 彼はそう言いニッコリ笑顔を見せた
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