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「…ただいま~」
「おう帰ったか久留美ちゃん
宇宙は上で寝てるぞ!」
「ゴメンね堺さん
いつも有り難う連れて帰るわ」
「良いってことよ遠慮するな
宇宙はオレにとっても息子同然
いつでも頼れ!」
「うん♪」
私は笑顔で頷き二階へ宇宙をおぶって堺さんに再度お礼言って自宅へ戻った
あの日以来泉君はたまに私に話しかけてきた
見かければ『クルミ~』って言って『メシ行こう♪』『今日はどうだ?』『いつなら空いてる?』と幾度となく誘ってくるようになった
(ああぁぁしつこい!
なんで諦めないの!?)
「はぁ~」
この頃から徐々に女子社員の風当たりが強くなってきていた
(もう~ウザい…
こうなったらもう一度きちんとフラれてみるかなぁ
きっとフラれたなんてあの子のプライドが許さないんだ)
私は仕事終わりに泉くんを待った
アポなし状態いつ来るかも分からない
けど我慢の限界だった
(もう…
意地でも会うわ!)
立ちっぱなしに疲れてしゃがんで暫く待ってると私の視界に靴が見えた
「…もしかして俺のこと待ってた?」
その言葉に目線を上げ泉君を見た
「…えぇ待ってたわ
話があるの時間もらえる?」
「クルミからの誘いは断れない行こか♪」
私は頷き泉君の後を追って彼の行きつけだと言うバーへ…
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