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「さて、来てもらうぞ」
男は少女の手を掴む。抵抗する少女だが、相手は大人の男だ。勝てるわけもない。ブンブンと振り回すが、それでも離されることはない。
「おら、いくぞ!」
強く引っ張り、そして歩き出す男。すると男が前を向いた瞬間に、少女は男の腕に噛み付いた。思わぬ攻撃に男は手を離してしまう。
「一か八か……」
少女はそうつぶやき、魔法を発動させる。それを見て、男はしまったと叫んだが、時すでに遅し。少女が発動したのは転移の魔法。
そして、少女は男の前から消え去った。
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