第1章

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言葉を信じられず、 見えている想いを疑ってしまう私が、 どんなに離れていても信じられて、 想いあえるために必要な時間。 「会えない時間も、 離れている距離も、 いつか味方に出来るかな?」 ぽつりと漏らした言葉。 このレッスンの期間に、私は変われるのだろうか? 小栗を、愛して信じること、....出来る? 私の肩をなっちゃんの暖かな手が優しく触れた。 「出来るわよ。舞と、彼なら、出来る」 力強い言葉に背中を押され、 照れくさくて、はにかみ笑った。 「....うん。出来るよね。彼と、だったら...」 小栗となら.... 今まで観たことのない景色も、きっと観れる。 まだ知らない自分に出会うことも、怖くない。 ...きっと、怖くない。
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