第1章

24/40
前へ
/40ページ
次へ
甘い砂糖菓子のニオイ。 バターの香ばしい香りが漂う。 卵をリズミカルにかき混ぜる音。 次こそは、食べるぞと、 願った、モン=サン=ミシェルのオムレツ。 リヨンに住んだら、 休暇にちょっと遠出して、行けたりするのかな? 二人でバスに揺られて、色んな場所を観て歩きたいな。 「....藤、 佐藤」 彼が私を呼ぶ声。 甘くて優しくて、ドキドキさせる声。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1868人が本棚に入れています
本棚に追加