第1章

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目を瞬かせて、 何事が起きたのか理解出来ない私に、微笑む成宮さん。 「やっと起きたね。 仕事何時から?僕はそろそろ出るのだけど、 朝食は?食べるかい?」 次つぎに繰り出される質問に答える前に、 自分の状況確認!! 服は!一応着てる! セーフ!! .....って、セーフとかより、何で此処にいるの私.... というより、何処から沸いた??成宮!! 「あのぉ、、此処は一体ドコデショウカ?」 震え声で尋ねた私に、首を傾げて彼はじっと見つめる。 「憶えてないの?昨日飯島と呑んで、その足で僕の家に来たこと」 「っへ???」 ベッドに腰掛けて、 ぼさぼさ頭の私の頬を指先でそっと撫でて、 口元をほんの少し緩め、瞳の奥に私を映した。 「一晩泊めてと言ったのは君だよ?」
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