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薄紫の夜が降りた空。
光るのは、彼の瞳。
星屑の瞬きに目を細める。
――――― 一年後、
ここで、彼との生涯を誓う。
今よりも、強い絆で結ばれて
彼をずっと深く愛している自分が、
この場所に、足を踏み入れる。
その隣で、
わたしと、同じだけの、
時間を過ごした彼がいる。
その時の二人で眺める、
リヨンの景色は、どんな色をしているのだろう?
その瞬間が
訪れる日を考えただけで、わくわくする。
「一年後の俺達が、
此処で誓いを告げることに、
誓いを、たてようか?」
彼の言葉に、瞼を閉じる。
冷たい風が吹くなか、
凍えた唇を暖めるように、唇を重ねた。
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