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「待つの好きねぇ。お宅の彼氏」
駄目だしをしたのは、レーナ。
赤ワインのグラスを揺らしながら、据わった目をして
満面の笑顔だった私を見つめる。
いきなり、突き落とされ、
わけが判らず、フリーズ状態のままの私。
「なーんで、今すぐ結婚しよう!
荷物まとめてサッサと日本から撤退しろ!
ぐらいのこといわないのかな?
押しが、弱いわねえ」
ワインを眺めながら小栗の行動に、
困ったものだと、溜め息をつくレーナ。
「それは草食男子だから、
付き合ったばっかりで、
遠距離恋愛からのスタートで、
結婚というのは少々スピード感
早すぎだろうと考えたんじゃないの?」
モリリンが、小栗サイドを擁護する言葉を放った。
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