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祐介から指輪をもらってからやっと一人になれる時間。
コンビニからの帰り道、私はコンビニ袋を左手に持ち替えて、自分の目の高さにもう一方の手を掲(カカ)げる。
角度を変えて、リングの石に月の光を当ててみる。
キラキラと小さく輝く光の粒は
星みたいに眩(マバユ)くて
星よりも綺麗だった。
マンションに着いて自分の部屋に入ると、鍵とコンビニ袋とバッグを投げ出し、
スマホだけを握りしめた。
ベッドに腰を下ろしてメッセージを打ち始める。
嬉しくて
口角の端が少し痛くって
ほんの少し緊張する。
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