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翌朝。
夕べ遅かったので目が覚めたのは8時50分。
朝ごはんをつくる時間はもちろんない。
昼も夜も食事は不規則な毎日で、唯一朝食だけはご飯を炊いて、みそ汁を作るようにしている。
けれど、案件が立て込みだすとすぐにこの調子。
顔を洗って、メイクをしながら冷蔵庫の中のトマトベースの野菜ジュースだけをカラダに入れた。
祐介は毎朝8時半には出勤している。
結婚したら…どうなるんだろう。
そんな発想は昨日までは全くなかったけれど、そんな悩みもいよいよ本格的になる。
そんなことを思いながら、祐介からの返信がないことに少しがっがりしていた。
いつもなら夜中に私からのメッセージがあれば、翌朝には短く一言だけでも返事をくれるから。
けれど、私と同様、祐介だって忙しい。
私はメイクの最後に右手の指輪の石の位置を直してもう一度見つめた。
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