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プロローグ
「おかえりなさいませ、かれん様、こちらにお着替え下さいませ」
「..........は?」
玄関の扉を開けるが否や、目の前に立ちはだかっていたメイドが手に持っていたのは深いマリンブルーのフィッシュテールシルエットのドレス。
「さあさあさあ!お早く、予定時刻に間に合いません!」
「ちょっ、な、状況がうまく掴めないんだけど…!!」
複数人のメイドに強く背を押され、部屋へと押しやられた私は、ながされるがままドレスに着替えさせられ、そして......
「「「「行ってらっしゃいませ、かれん様」」」」
お祖父様の部下の者に車に乗せられた。
…………嫌な予感しかしない、予告無しにどこかに連れていかれる時は悪い事しか起きた試しがないんだから。
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