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始まり
「…」
流れ着いた海岸…波の音の心地よさに反して、全身に倦怠感と節々の痛みをユリアンは感じていた。
「よく助かったな」
彼は思わずそう口にした。
彼は船旅中、嵐に遭い船から落ちたのだ。
ユリアンはゆっくりと体を起こして、持ち物を確認する。
彼は武器とわずかなお金ぐらいしか持っておらず、傷薬の類いは持っていない。
「とにかく…村を探そう」
体は冷えきっているといえ、このまま直射日光にさらされるのはあまりよろしくない。
休める場所を求めて、ユリアンは草むらに入った。
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