第1章

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「なぁなぁ、お前、噂の心霊スポット行ってみたいと思わね?」 親友の大気(だいき)に話しかけられる。 「興味ない」 俺は笹原 あきら(ささはら あきら)。高校1年になりたての男子高生。 最近、この近所の小学生がある心霊スポットに行ってから行方不明になったって噂が広まってる。 「なぁ!行ってみねーか?」 その噂を耳にした大気が興味津々で俺に話を持ちかけてくる。 「だから興味ねぇ…」 「今なら女子もついてくるぜ?」 大気に遮られる。 女子がついてこようが俺には関係ないんだが… 「行かない」 「お前、まさか怖いのか?」 よくある挑発を仕掛ける大気。 「親に心配かけたくねぇからだよ」 俺は小さいころに親が死んで親戚に預けてもらってる身だから心配かけるわけには…
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