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エレベーターが開き、白で統一された薄暗い廊下と番号が振られた個室が目に入る。
「どや?懐かしいやろ~、今じゃただの廃墟になってしまったけど、ものは使いようやな。」
「ここって……」
「おぉ?なんか思い出した感じかな~。」
個室の中には、ベッドが四つ向かい合わせに並べられていている。
そして、それらは全て空室なんだ。
思い出したよ。
ここは五年前に廃墟になったんだ。
「……高技能力開発スクールなのか。」
「ピンポン!正解。」
まさか、まだ残っていたとは思わなかった。
ここは、僕が育った施設だった。
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