第1章

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君は、去年のこの日、ひどい嘘をついたね。 4月1日だからって。エイプリルフールだからって....。 僕は君の嘘に、今でも傷ついてるんだよ? エイプリルフールについた嘘は、その年のうちは現実にならないんだってね。 だから僕は今日、君が好きだって言うよ。 そしたら、今年は君を嫌いでいられるのかな。 ねぇ、どうしてあんな嘘ついたのさ。 素直に信じて喜んだ僕を見て、心は痛まなかったの? あぁ、なんで、「精一杯生きるよ」なんて嘘ついたのさ。 なんで、僕に希望を持たせたのさ。 ひどいよ、君は。 そう言って、嘘だよって、死んじゃうなんて。
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