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その一室は壁一面が本で埋め尽くされていた。
びっしりと並ぶ長机と椅子。
そのすべてが白く、オーラムとはまた違う優しい空気が漂う空間だった。
ここは、レーヴの中の憩いの場である。
バラバラといる人々は、何人か固まって談笑したり、一人静かに本を読んだりしている。
人々に混じり、小さな羽の生えた少女の様なもの、明らかに人間より背の低いもの、所謂妖精・精霊と呼ばれる者達もいた。
裏の世界にはこういった異形の種族も存在しているのだ。
「だぁからっ! なにもそんなに叩くことないでしょ!」
「お嬢ちゃんの自業自得だろうが!」
「私だってねぇ、真面目にやってるんだから!」
「おいおい、あれでか…」
「ちょっと! どうゆう意味!?」
突如、喧々とした声が憩いの場に響き渡った。
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