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「では、また明日。」
そう言って私は、子どもたちに手を振りながらゆっくりとバスのドアを閉めた。
・・・ようやく少し、緊張が解れる。
次の停留所までは少し時間の間隔が開く。
私は出入口近くの座席に腰を下ろし、ふと窓の外に目をやった。
何棟にも連なる市営住宅の大きな建物。
その半分はとても古く、私が幼稚園児だった頃からある建物をまだそのまま使っている。
そしてもう半分は、5年前に増築された新しい建物。
同じ地域にある市営住宅でも、築年数15年以上の差はきっと大きいのだろう。
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