Vol.６ 江南団地と白い車

江南団地と白い車

そんな事を思っていた時、私の視界に１台の車が入ってきた。

白い車体のその車の姿は、苦しく切ない記憶を脳裏に描きだし、ナイフでも突き刺したかのように私の胸の傷を抉る。

色は違う・・・。

だけど、恐らく同じ年式だ。

スバル社のレガシー。

何度も見たあの形は、私の脳裏に焼き付いて離れないものだった。