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夜になるとアイツは私に安堵を与えた。
世界を狭めるように、同時に私を守るように。
泣き顔や酷い姿が見えないように、ずっとそばにいてくれたの。
だからこそ私は笑ってみせるんだ。
世界が私を嫌うと同時に、大切にしてくれるからこそ、私は笑顔でいる。
負けず嫌いの信念と共に、幸せだよって伝えるように、感謝が目に見えるように。
時に悲しいときにだって笑った。
けど、そのときの笑顔はアイツは本当に嫌だったらしく、涙を流した。
それにつられるかのように、私もあのときは泣いたんだ。
皆で、本当の笑顔でいる私をアイツは嫌わないように、そのときの自分は案外嫌いじゃなかった。
アイツは今日も私達を見てくれてる。
ときには何かを教えてくれる。
心の底から幸せそうに笑って良いのだと、心に任せて泣いても良いのだと、時には自分を頼ってってさ。
私と空は、意外と似た顔を持ち合わせていたのかもしれない。
今、解った。
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