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いつも人は私の真似をする。
自分は特に目立ってるワケでもないのに、なんでだろう。
疑問に思ってた。
そこに鏡はないのに、目の前には自分と良く似た人がいる。
容姿が似てるワケじゃなくて仕草似てるんだ。
いつかは喋り方まで真似されそう。
よく、通りすがる人を二度見したりする。
なんだか申し訳なくなって、悲しくなっちゃうんだ。
そこに私がいて、他人でさえ高嶺の花で。
まだ青くて、そのくせに泥まみれな自分とは大違いだ。
けど、そんなんでも縁があれば隣を歩いたり。
友達として必要としたりされたり。
そんなのが楽しかったり。
いつの間にか友達は鏡になってたり。
「たり」ばかりの毎日だったり、それが一番幸せだったり。
意外だと言わんばかりで、全てが新しく見えるんだ。
自分に自信がないから、無意識というものはできてしまうのだろう。
結構言われるのが、無意識に自虐してるということ。
まあそれはどうでもいいとして、無意識に他人が私になってる。
…いや、そうじゃない。
私が他人になってるんだ。
鏡は相手じゃなくて、私だったの。
人とどこか違えば敬遠されそうで、自分を出し切れば最悪な一面が剥き出されそうで。
それが、怖くて怖くて、本当に仕方がなくて。
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