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重くない人になりたくて、今日も私はなんでも軽く受け流す素振りを見せる。 本当は一つ一つ、強く受け止めては自らの血に混ぜてるのに。 体重は重い方だし、その重さはもしかしたら私の持ってるものの重さだったりして。 まあそれは冗談として、一人で友を追いかける。 体が重くてフラフラするせいか、なかなか追いつかない。 人の真似をして、平等に歩くフリをして、自らを鏡にして今まで得したことはあっただろうか? 人のために生きる自分が好きだと言い訳して、必要とされたいと願うばかりだった。 自分のために生きてよって、なぜか脳が体に訴えてるんだ。 私、自己中だよ。 これ以上どうすれば自己中になれるの? 教えてよ。 私が自己中だったのは、自論ばかりしか持ち合わせてなかったから。 必要とされたいと願うことだって、それだって、そうであると解ってた。 解ってたんだよ、きっと。 もっと違うやり方があったはずなの。 自分を大切に、他の人も大切にできる方法はちゃんとあったはずなの。 それは、まだ知りえないことなんだけれど。 自分を覆ってた鏡なんて、割ってしまえば良い。 本当に自分のことを思ってくれる人なら、一緒に少しずつ壊してくれると思うんだ。 トンカチとかで無理矢理壊すんじゃなくて、一つ一つの事実と声、そして出来事で、ヒビを入れながら壊そう。 もう、人の真似事をする必要はない。 自分を持って、手を繋いで歩いてけば良い。 たくさんはいらない、いるのが当たり前だと思える友達と肩を並べて歩こうよ。 そこに個性があっても良いと思う、自分は自分で良いの。 違っても良いと思う。 笑い合って、泣き合って、時に喧嘩して、そうやって生きよう。 大丈夫だよ、もう、一人じゃないから。 だから私も…。
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