初め

3/5
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
無理だった… 私は死にたかった、殺してくれる人が現れるのを待った…しかし現れない、私が売りに出されてすぐに「ご主人様」ができて昼は家事と洗濯、夜は「ご主人様」の寝室に向かい本来の仕事をやりそのまま「ご主人様」のベッドで眠り朝がきたら1日を繰り返し、「ご主人様」が私に飽きたらまた売りに出され新しい「ご主人様」に挨拶をする、そのサイクルを繰り返す事約46回、常にそのサイクルが壊れた… 「死んでしまいたい…」 その一言が口癖になっていた、新しい「ご主人様」が「どうしたんだい?」と、問いかけられたので私はとっさに「何でもありません」と、答え、仕事に戻った、そんなやり取りもサイクルに組み込まれてきていた、ある日、 新しい「ご主人様」のもとで私はいつものサイクルをいつものように繰り返していた、まわりにも彼に雇われている従者がいたが全体的に私のように幼い子供が多かった、そうゆう性癖の人なのだろう、 ある日、初めての初潮を迎えた、私は自分の身体に何が起こっているのかわからず困惑しているとそれを見た「ご主人様」は私を寝室に連れて行き、そのまま服を脱ぐように言った 私はそれに従い服を脱いだ… その瞬間、彼は手に持ったナイフを私のお腹に突き立てた、 私はなにが起こったのかわからず痛みに耐えきれず叫ぶ、とっさに彼は私の口を塞いだ 「君はダメだ…大人になってはいけない…」 そう言った彼は笑っていた、 「だめなんだ…大人になっては…大人は汚い…私のようにとても汚いんだ…まだ間に合う…今僕が君を殺してしまえば君は子供のままだ…」 お腹の傷の出血が激しいのか痛みが無くなり寒くなってきた…自分の血がとても温かく感じる…視界がだんだんブラックアウトする… 刹那私は(ああ…この人が私の死なんだ…)と、理解した、全身にかかっている力を抜き彼に身を委ねる、 一瞬自分の身体が軽くなった気がした、瞬間彼が後ろから誰かに引かれるかのように吹き飛ばされる、そのままの勢いで飾ってあった甲冑にぶつかる、その時彼が持っていたナイフが私の目に突き刺さった、私は新たにできた痛みに意識が飛びかけていたが交互に気絶と覚醒を繰り返す、自力で目に刺さるナイフを引き抜いた後に、彼がどうなったかを確認しようとするが身体が言うこときかずそのまま気絶した……
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!