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……そう思っていたら、「お前はそこだ」と神祁に指を差されて、ドアに一番近い席に着席した。
そこで、すぐに碧沃が席を立った。
「心結さん、驚かれたでしょう?」
「へっ?」
「この世界の事ですよ。まずは簡単な説明をしますね」
と言った碧沃は、真っ直ぐ私の目を見つめてくる。
ううん、碧沃だけではなく……ここの住人全員が私へ視線を向けていたのだ。
一体何なのよ!
気味が悪い……。
「実はこの世界は……」
碧沃が深呼吸をして言葉を続ける。
この耳に心拍数が聞こえてきそうだ。
私もゴクリと生唾を呑みこんだ。
覚悟を決めなければ、こんな非現実的な話を聞ける訳がないと思ったのだ。
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