地下格闘施設

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「…氏名竹下中、年齢14歳、身長165cm、体重60kg次!!」 …僕は、竹下中(たけしたあたる)。1ヶ月に1回行われる、身体測定に参加している。 バタッ 突然、僕の後ろに並んでいた人が倒れた。係員が来て、何か話し出した。 「…こりゃダメだ。もう死んでます。」 「こいつ、最近入ったやつだ。デビューから連敗しまくってたから、飯もろくに食ってない。…餓死やな。いつものとこに捨てとけ!!」 「わかりました」 …こんなことはよくある。珍しくもなんともない。 僕はここに来て2年経つ。両親は飛行機事故で他界し、身内がいない僕は1人だった。 お金がなくなり、餓死寸前で路上に倒れていた僕をここが引き取ってくれた。 1番最初ここに来た時は天国に思えた。 今は……地獄だ。 生き抜くために、殺し合わないといけないからだ。 「集まれ!!今日の身体測定は以上だ。解散!」 係員の話を聞いて、僕は自分のグループ部屋に戻った。 グループ部屋には僕を含め、5人の人間がいる。全員男。名前や趣味とかは知らない。話しもほとんどしない。 何故なら、明日殺し合う相手かも知れないからだ。 ここは地下格闘施設。俗に人間サバイバル。 自分が生き抜くために毎日殺し合っているのを金の亡者やヤクザなど裏社会の人間がカケをする道楽場だ。 僕らは試合に勝てば100G、殺せば、1000G貰える。 …このお金で僕らは生きている。
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