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そんな勢いよく返事したのはなんだったのだろう。もうすでに心は折れそうだ。
坂を登りはじめてどれくらい経つだろう。まだ、頂上は見えてこない。
「や、やべ。死ぬかも・・・」
汗が目に入りめちゃくちゃしみる。こんなの経験したことない。それでもまだ半分も新聞は配っていない。
「うー、バイクにすれば良かった」
泣き言を言っていてもはじまらない。とにかく、この新聞を全部配る。そのことだけに、今の自分のすべてを使おう。そう決めた。ペダルを漕ぐ足に力が入る。けど、それは一瞬だった。
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