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「あ、また会った・・・」
「よ、谷口!」
僕の配達地域と本田のジョギングコースは重なっていた。僕が新聞を配るのに時間がかかっても、自転車だからなんとなく追いついてしまうのだ。その度にくだらない挨拶をする。どちらから始めたとかは覚えていないが、とにかくそうやって挨拶をするようになっていた。
そのおかげで、学校で会ってもいつの間にか話すようになっていた。周りからすれば、美人過ぎる本田と僕が話をしていること自体、信じられないはずだ。
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