目標

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「とにかく、マスターとレイちゃんを二人にするのはやなのです!だから、ベリー二人の手合せについていくです!」 ベリーはそう言うと、レイ二等兵の足にがしっと掴まりながらぷーぷー言っている。 「なんか俺すごい疑いかけられてね…?鍛錬だけなのに…。別になんにもないから、ベリーはニアの事見ていてくれるか?」 サトリがベリーにそう言って問いかけると、なぜかベリーは首を横に振って口を開いた。 「ベリー、まだレイちゃんと一緒に居たいからやーですー。」 「お前…、絶対それが二人にさせたくない理由だろ…はぁ…。」 サトリのその言葉に、ベリーはうなずくと、そのままレイ二等兵の足を登っていき、肩に到達すると嬉しそうに座っていた。 そんな二人とベリーちゃんを見ながら、ニアは思った。 ベリーちゃん…すごくレイさんに懐いてるみたいだし、ついて行くのは譲らなそうだな…。 そうなったらサトリ、僕の事心配して手合せ行かなくなるんだろうなぁ…。 ここは…僕がちゃんと言わなきゃな…。 ニアはそう心の中で考えた後、痛む体を少し起き上がらせて、サトリとベリーちゃんに言った。 「二人とも、僕の事はいいから、手合せ行ってきて良いよ。」 「で、でも…ニアその体じゃたぶん一人じゃ動けないだろ…?」 「大丈夫だよ、このくらい…今日はもうトレーニングしないし…ね?」 ニアは微笑んで辛くないのをアピールしながらサトリにそう言ったが、サトリにその嘘が通じることはなかった。 ニアのその言葉を聞いたサトリは、ため息をついた後、片手を頭の後ろに置きながら口を開いた。 「はぁ…わかった。じゃあ俺たちは手合せに行くけど…心配だから、俺たちの代わりとして誰かここに呼ぶことにするよ。それで良いな?」 「い、良いよ。」 「わかった、じゃあさっそく呼んでくるからなー。」 ニアのその答えを聞いたサトリは、軽く返事をした後、部屋を出ていった。
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