一欠片のチョコレート

2/17
前へ
/35ページ
次へ
居酒屋で食事を終え店をを出る。 車を停めていた駐車場へと向かう前に、私たちは向かいのコンビニに立ち寄った。 お菓子コーナーでチョコレートを物色していると、慧が隣に立ち、私の抱えていた商品を手から抜き去る。 そして自分のタバコと一緒にレジに出し、そのまま会計を済ませてくれた。 「自分の分くらい、自分で払うよ。」 そう言ったが慧は首を横に振り、私に財布を開かせる事はなかった。 もちろん、さっきの居酒屋での飲食代も慧の奢り。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

98人が本棚に入れています
本棚に追加