第1章

3/3
前へ
/3ページ
次へ
深夜 ???? 痛い、痛いよ・・・ なんで、なんでこんなことさせるの? 「数値はどうだ?」 「ダメです、変化ありません」 白衣をきた二人の男が話しているのが聞こえる。 「何をしている!まだ終わらんのか!」 「しゃ、社長!」 もう一人の男が入ってきた。僕にこんなことをさせている張本人だ。 なんで、なんでこんなことさせるの? お父さん・・・ 「す、すみません、中々数値が上がらなくて・・」 「ならば出力を最大まで上げろ!」 「しかし、そうすれば彼女は」 「それがどうした!変わりなどまだいる!我が会社が再び世界のトップになるために!そのためなら手段は選ばん!」 結局は会社のためか、僕のことは会社の利益のための道具にすぎないんだね。 「わ、わかりました、出力をあげます」 これ以上は本当に死んじゃうよ、死ぬ?僕は死ぬのかな? いやだ・・・いやだ!まだ死にたくない! 男の手が装置に近づいている。死ぬ瞬間がどんどん迫ってる。 助けて・・・誰か、助けて! 男の手が装置に触れようしたその時、大きな爆発音がした。 「な、なんだ!」 「侵入者か!」 男の手が止まった。何が起こっているの? 「社長!」 「なんだ!あの爆発は!」 連絡してきた男に状況を聞く。 「今、世間で騒がれている例のIS操縦者です!おそらく黒、う、うあああああ!」 叫び声が聞こえ、連絡がきれた。 「おい!返事をしろ!」 社長が何度も言うが返事は帰って来なかった。その時入口が破壊され中に入ってきた。その姿は全身を黒色の鎧に包まれ、顔は見えなかった。片手には大きな剣を持っていた。 「つ、捕まえろ!はやく!」 二人の部下に命令する。 「む、無理です!生身で勝てるわけ・・え?」 言うのが終える前に剣を振り切った操縦者がいた。男の体は、2つにわかれて倒れていた。 「ひ、ひやややああ!」 もう一人の男は背中を向けて走ったが一瞬で追い付き、後ろから剣を振りおろした。 「な、なにが目的だ!」 「・・・お前の命だ」 社長のお腹に剣を刺し、振りあげた。社長は上半身を縦に切られ倒れた。 剣をしまい、彼女のもとに向かい拘束具を破壊する。 「あ、あなたはいったい・・・」 操縦者はマスクを解除し顔を見せる。 「俺は織斑一夏、遅くなってすまないシャル」 第1話 黒の復讐鬼
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加