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「ねぇ、何か呼ばれてるよ・・・?」
控えめに俺を呼ぶ声。
その後ろでギャーギャー俺を呼んでいる声
「ん」
少し素気ないかな?とか、思ったけど
入学式を終えて数日経ったばかり。
別にこれくらいでいいだろう
「んだよ・・・」
うっせいな・・・とだるく答える
「和真(カズマ)ぁ~」
なんて、甘ったるい声は大嫌いだ。
なんつーか・・・耳が付かれる
目の前に居る女子は背がでかいから
俺と同じ目線で丁度いい
「コンタクトにしたってホント?」
「・・・あぁ」
壁に寄りかかりながら答えると
「うそ!」
と、近寄ってきたのは
抱きしめたらスッポリとハマってしまいそうなほどの
小さな身長のアイツ
「しゃ、しゃがんで!」
噛んだ姿も可愛い。
素直に従うと
「うわー、マジでしゃがんだ」
と、もう一人女子が居たようだ。
「・・・!」
少し恥ずかしくて、反射的に立ってしまった
「え・・・」
小さく声をあげ、
少しさみしそうに顔をゆがめている。
そんな姿のコイツを見ていたら
またしゃがんでしまった
それだけで、パァッと顔が明るくなる
クククッ、単純なやt・・・
「うわっぁ」
誰にもばれない程度に
声を抑える。
「・・・ん」
さ、寂しそうな顔されてもなぁ~・・・
そう、目の前には
細いとは言えないが
色白で艶やかな脚が近くで見えた。
・・・す、好きな奴の脚見たら
少しビックリすんの・・・当たり前だろ?
「あれ?、コンタクト・・・なくない?」
そんな事を考えていたら、いつの間にか
体と体の間数センチまで近づいて俺の顔を覗いていた
「してるって、ほら」
自然的に上目遣いになるわけで・・・
それが可愛くて顔が赤くならないように
自分を落ちつけながらまた上目遣いしている
コイツをみてみる
・・・・・・・・・・・うん、やっぱかわいい
でも、長く見られるはずがなくて
「ん」
と、顔をそむけた。
そんな俺を見つめて呆れる1人と
帰っていく1人。
・・・んだよ
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