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あれ?これどうやったら開くの?
門のシャッターは、あたしの背よりはるかに高く、鉄製であろう。
シャッターを何度も何度もガシャガシャといじってはみたものの、うるさい音だけが静かな庭に響き渡る。
自動で開くと思われるセンサーに手をかざしたところで、反応はまったくない。
あたしの心情は徐々に焦りだした。
あれ?まさか……。
そう思った、その時だった。
急に、何者かがあたしの背中に覆い被さってきた。
「 ひぃ!!」
途端、あたしは間抜けな声しか出せなかった。
「 林檎ちゃーん?まさか逃げる気じゃないよね?」
聞こえてきたのは、まさに、奴の声。
ひぃーー!!
マジでヤバイよこれ!!
恐怖のあまり、後ろを振り向くことも出来ず、あたしがその場に硬直していると、奴はあたしの身体を無理矢理に自分のほうへと振り向かせた。
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