第1章

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こちとら、何の話をされているのか全然理解出来ずにいると、専務はペラペラと話を続ける。 「ヨッシィから林檎ちゃんの事はみんなには内緒でって言われてたから、明日皆が会社に来た時に林檎ちゃんが居なくなっちゃってびっくりするだろうよ」 ヨッシィこと、『吉永聡』は、うちの父の事である。 多分、あたしの話? 居なくなる? 話の糸が全く見えずにキョトンとしていると 「結婚おめでとう。結婚式には呼んでくれよ?」 専務の爆弾が投下された。 ーーはぁ!!? ついに中野のオッサ……いや、中野専務がおかしくなったのかと思った訳で。 「はい?」 疑問の返事をしてみたところ 「はっはっは!そうか!絶対に呼んでくれよ!楽しみにしてる」 何か、逆に勘違いされた。 おい!オッサン! ちゃんとイントネーション聞き取れよ!!
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