第1章

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な~んて、そんな事、言える訳ないっつーの!! だって、相手は一応、お偉いさんな訳ですし。 すると急に専務の携帯が鳴り出して、今の会話は一度中断。 専務の着音は まぁ、アレだわな。 必殺仕事人。 ーーちょ!! ベタなオヤジだな!! なんて笑いを堪えていると、専務は今から急ぎの用事で福岡に飛ぶだとか言って、今の状況を分かっていないあたしを一人残して、そそくさと会社を後にしたのだ。 その後、あたしは一人で ……ぽっつーーん。 状態な、訳でして。 その後、ハッ!!と、急に何かが宿ったかのように脳内が覚醒!! 専務がさっき、あたしに言ってた言葉を脳内処理!! 居なくる? 淋しくなる? 結婚する? まるで、あたしが寿退社でもするような言い回しだった。
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